「スカ××イ みらばーじょん」
第53絶頂(爆) 門番直江×高耶の巻



BY 417


気がつくと、高耶さんは、聳え立つ淫靡な門の前に立っていました。
背後を振り向くと一面に暗い森が広がっています。
どうやら知らない世界に紛れ込んでしまったようです。
「……ここは……いったい……」
すると、待ってましたとばかりに、聞き慣れたバリトンが響き渡りました。

「ようこそ、快楽の門へ」
「お、お前……直江?」
いつのまにか、黒い法衣を纏った直江が、門の前に立っていて、大真面目な声で告げました。
「私は快楽の門番、直江。ここは、腐女子の人気投票で選ばれた、攻と受が来るところ。……オウギタカヤ。あなたは、次の三つの選択のうち、一つを選ばなければなりません」
「……お前、何云って……」

日頃、『あなたの犬』だの『大人の本気を教えてあげる』だの、一人で回っては高耶さんを困らせる、少々あぶない臣下です。
高耶さんは一瞬、『こいつ、とうとう壊れたか。ヤバイとは思ってたけどな〜』などと暢気に思いましたが、直江は大真面目に告げました。

「一つ、自分でぼうやを擦ってイク。二つ、お道具を使ってイク。三つ」
直江は殊更、強調した声で云いました。
「……私を使ってイク」
「……ふっ、ふざけんな!」
どれも嫌だとわめく高耶さんに、直江は真顔で、
「自分で選べないというのなら、門番の私が変わりに決めさせていただくことになりますが……よろしいですか?」
「冗談じゃねえ!」
「怒らないで下さい。仕方がないでしょう、ここは快楽の門なのですから……ここに送られた受は、三つの選択のうちのどれかを選んで、しろいのを出すまで帰れないんです」
「誰が『受』だ、誰が!」

ぎゃーぎゃーとわめく高耶さんに、直江はため息をついて、
「わかりました。あなたがどうしても決められないようですので、私が選ばせて頂きます」
直江は、コホンとわざとらしく咳払いをし、大真面目に合掌すると、
「三番目ですね……私を選んで下さって嬉しいですよ、高耶さん」
「だーから、誰も選んでねえ!」
これ以上ないほど、真赤になった高耶さんが、どれほどわめいても、ここは快楽の門。
門番直江が変わりに選択してしまった以上、もはや後の祭です。

「その選択。承りました」
直江は宣言すると、当然の権利とばかり、高耶さんを押し倒しにかかりました。
「よせっ……やめろって!」
脱がされまいと、じたばたともがく高耶さんの敏感な箇所を、直江は服の上からきつく握り込みます。高耶さんは一瞬、抵抗も忘れて、ヒッと息を止めました。
「バカッ……どこ、触っ……」
その一瞬の隙を直江は逃しません。たちまち、下着ごと脱がされるジーンズ。露になったソレを尚も袋ごと握り込まれて、高耶さんは羞恥のあまり、涙を滲ませます。

「やめっ……そこ、触るなっ……」
ゆるゆると、巧みな指に扱かれ、このままでは流されてしまうと、必死に抵抗を試みる高耶さんの耳朶を甘く噛んで、直江は悪魔のように囁きました。
「そんなに暴れないで。……往生際の悪いひとですね。ほら、もう、ココをこんなにしているくせに」
「してねえっ……クッ……アアッ……!」
「……逃がしはしませんよ……ほら、観念して、大人しく食べられて下さい。いい気持ちにしてあげますよ」

容赦なく開かれ、高々と抱え上げられる脚。
双丘の狭間の、隠された箇所に、熱い昂ぶりが押し当てられるのを感じて、高耶さんは目を見開きました。
「やめっ……なおっ……」
「大丈夫、こわくない」
「や、だ……や……ッ……アアーッ!」
自分の肉を強引に割って押し入ってくる熱い肉塊。深深と貫かれ、悲鳴をあげて仰け反るしなやかな肢体。
火傷しそうな程、熱く狭い襞に包まれて、直江の唇からも吐息のようなうめきが零れました。

無意識に逃れようとずりあがる腰を、きつく自分へと引き寄せながら、直江は容赦なく責め立てます。
破瓜の苦痛に喘ぎ、なす術なく揺さぶられているうちに、いつしか高耶さんの唇から、苦痛以外の甘い喘ぎが零れはじめました。
こんなにも、痛くて苦しくてたまらないのに、体内から弱い箇所を責め立てられて、はちきれんばかりに撓る若い楔。
自分の体の信じられない反応に、高耶さんの双眸から、涙が零れます。

「やっ……も、なおっ……」
直江が体内で動くたび、前立腺を激しく刺激されて堪え切れないほど沸きあがる射精への欲求。
高耶さんの唇からとうとう、あの名台詞が零れました。
「も……なおっ……でる……しろいの……」
直江は大きなてのひらで透明な蜜に濡れる楔を握り込み、猛る凶器で狭く熱い襞を散々に貪りながら、熱い声で囁きました。

「……おイきなさい」





「……!」
高耶さんが目覚めると、そこはいつもの、直江のマンションのベッドの上でした。
ベッドサイドの時計に目をやると深夜三時を回ったばかり。
久しぶりの逢瀬で、なしくずしに行為に雪崩れ込んだ後、どうやら直江の腕を枕に眠ってしまっていたようです。

(……夢か)
それにしても、おかしな夢を見てしまったと、しかもお初なんていったいいつの話だよと(もしもし、高耶さん?^^;)一人、顔を赤らめた高耶さんに、僅かに遅れて目を覚ました直江が、にっこりと微笑みかけました。

「……高耶さん。起きていたんですか?」
「……ああ」
あんな夢を見たせいで、なんだか直江の顔がマトモに見れません。おまけに、現実でも、夢の中でも、散々に貪られた腰が、悲鳴をあげています。

(何がおイきなさい、だ。やりたい放題やりやがって)
自分を腕に抱いて、幸せそうに微笑んでいる男を見ていると、なんだか無性に腹立たしくなってきて、高耶さんは直江の頭を一発、グーで殴りつけました。
「痛いですよ、何するんです、急に」
わけもわからず殴られた直江が、情けない声を出すのも構わず、高耶さんは景虎女王様よろしく、主の声でぴしゃりと云いました。
「うるさい。このまま、朝まで腕枕だ。いいな」

何がなんだかわかりませんが、直江は最愛のひとから下された、その幸せな命令に、抱きしめる腕に力を込めて、力強く応えたのでした。
「御意」
そして、愛しい額に口づけながら、こう付け加えました。

朝までなんて云わないで。
ずっと……こうしていてあげますよ、と。


おしまいv



見てない方にはわからないと思いますが、ス×××イネタです。ありがちですが、一度書いて見たかったんですの。ははは(^^;)
もう、最近、何を見ても聴いても、頭の中で勝手に直高変換されてしまいます……末期です;